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少年漫画

雨穴あの日彼らは何をしたの考察!サオリの動機と「犯人は闇に葬りました」の意味を解説!

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今回の記事では、作家・雨穴による最新の記事「あの日彼らは何をした」について徹底考察し、解説していきます!

2024年7月にリリースされた雨穴あの日彼らは何をした。

ホラーミステリー作品であり、雨穴公式YouTubeには動画もアップされていますね。

前回作品から期間が空いての今回の作品ですが、ネット上でじわじわと感想や考察が増えてきており、大きな反響になってきそうなんですよね。

そこでこの記事では、雨穴さんの新作『あの日彼らは何をした』の結末のネタバレや感想について書いていきます!

さらに、内容を深掘りし、サオリの動機や、「犯人は闇に葬りました」の意味の考察についても行っていきます!

  • 雨穴『あの日彼らは何をした』の結末のネタバレは?
  • 雨穴『あの日彼らは何をした』の結末の感想は?
  • サオリの動機や、「犯人は闇に葬りました」の意味の考察は?

前作「変な家」や「変な絵」では独特な雰囲気で不可解なミステリーが仕込まれ、のめり込む読者が続出していましたね。

今作品も序盤から謎が多く、かなり引き込まれる内容でした!

ではさっそく、気になる雨穴さんの『あの日彼らは何をした』の結末から明らかにしていきます。

 

雨穴あの日彼らは何をしたの考察!

それでは雨穴さんの描いた新作『あの日彼らは何をした』の結末をお伝えしていきます。

あらすじとしては、記者の新谷がホテルに宿泊した際に遭遇した不思議な出来事から物語が始まります。

宿泊したホテルの近くで事故が起こり、なんとその事故で亡くなったのは殺人事件の容疑者で、トランクから行方不明だった被害者の遺体が発見されるんですよね。

そこからこの物語はどんどん展開されていきます。

予想できないストーリー展開にハラハラドキドキですよ。

ここからは結末のネタバレになりますので、まだこれから作品を楽しみたい方はご注意ください!

 

雨穴あの日彼らは何をした結末ネタバレ考察①美来を殺害した犯人は○○だった!

まずひとつめのネタバレとして重要なのが、春木名美来を殺害した犯人について。

物語の冒頭で、春木名美来の白骨化した遺体を車に積んで運転していた倉辺誠二が事故死します。

この時点で遺体を積んでいること、さらには白骨化した遺体を掘り起こしていることなどから、殺人犯も倉辺誠二であると思い込んでしまいますよね。

しかし物語の後半で、その疑惑は一気に覆されます。

春木名美来を殺害した犯人は、唯一の家族である、母サオリだったんですね。

娘を殺してしまうなんて、衝撃的ですね。

何か動機があるのでしょうか…それは後ほど詳しく解説していきます。

 

雨穴あの日彼らは何をした結末ネタバレ考察②サオリは美来の実の母親ではない?

ふたつめのネタバレは、春木名美来を殺害した犯人として浮上した唯一の家族・母サオリが実の母親ではないということです。

この事実も物語の後半で明らかとなってきます。

実の母親ではないとしたら、春木名美来とは一体どのような関係なのでしょうか。

ズバリお伝えしますと、春木名美来はサオリの妹であるリミの娘でした。

つまり、サオリは春木名美来のおばにあたるわけですね。

ではなぜ、春木名美来の母として育て、一緒に暮らしていたのでしょうか。

その理由が明らかになった時、サオリと春木名美来だけでなく、倉辺誠二と彼女たちとの関係性も明白になります。

そちらについては次に解説していきますね。

 

雨穴あの日彼らは何をした結末ネタバレ考察③サオリ・倉辺誠二・美来の過去の因縁

先ほどもお伝えしたように、春木名美来はサオリの妹であるリミの娘です。

そしてここに倉辺誠二がどのように絡んでくるか。

結論から言いますと、過去、サオリの妹であるリミに性犯罪を犯していたのが倉辺誠二です。

具体的には倉辺誠二の双子の兄である倉辺誠一が性犯罪を犯しており、弟の誠二は兄の身代わりで犯人として逮捕されたという説も物語の後半で登場しますが、これはあくまで栗原の予想として語られています。

倉辺誠一は有力企業「張柄(はりがら)グループ」の長男であり跡取り候補でしたから、性犯罪容疑での逮捕歴はもみ消すべきだったんでしょうね。

脱線しましたがまとめますと、物語上は倉辺誠二がサオリの妹であるリミに性犯罪を犯し、その後にリミは春木名美来を妊娠したというわけです。

 

雨穴あの日彼らは何をした結末の感想!

ここであの日彼らは何をしたの個人的な感想をお伝えしていきます!

一言で言いますとやはり、最初から最後まで、複雑、緻密ですね!

冒頭の「青く光る窓」はただの心霊現象かと思いきや、はっきりとした理由やそれに至るサオリの計画があったり。

過去の性犯罪による人間関係の因縁が単純なものでなく、跡取り問題を絡めた身代わりの双子説が浮上したり。

とにかく全ての問題や疑惑に対する答えが一筋縄ではなく緻密に編み込まれた事実が張り巡らされていて、終始驚きの連続でした。

良い意味で予想を裏切られる、そんな感覚ですね。

また物語の後半では事件の謎のほとんどが明らかとなっていくわけですが、最後までベールに隠された部分もあります。

サオリの行方だとか、兄弟が本当に身代わりになったのかどうかだとか。

あえて全てを書き切らないところもまた、後をひく感じがたまらないですよね。

読者の想像や考察を試されているようですね。

 

雨穴あの日彼らは何をした結末考察:サオリの本当の動機とは?

ここからは、サオリの本当の動機について解説していきます。

サオリはなぜ、掲示板を作りメンバーを集め、複雑な計画を立ててまで倉辺誠二を遠隔殺人したかったのか。

結論としては、サオリの全ての動機は、倉辺誠二に対する大きな復讐によるものだったのではないかと考えられます。

倉辺誠二の親は地元の有力企業の社長であり、多額の示談金や根回しでリミへの性犯罪をなかったことにしようとしました。

結局倉辺誠二は不起訴処分となり、リミは自らの命を絶ってしまうことに。

そんなリミを一番近くで見ていたサオリは、倉辺誠二を許すことができなかったのでしょう。

また、春木名美来は愛する妹の娘といえど、少なからず倉辺誠二の血が流れているわけです。

辛く悲しいですが、それも事実。

徐々に成長する春木名美来に倉辺誠二の面影を感じてしまい、犯行計画に至ったのかもしれませんね。

実際に、過去のインタビュー記事には「絶対に許しません。」とコメントしています。

では、倉辺誠二への大きな復讐がサオリの動機だと考えられるわけですが、その動機から立てた復讐計画はどのようなものだったのでしょうか。

 

サオリの動機と復讐計画

倉辺誠二が犯した罪に対して、「絶対に許しません。」とコメントしたサオリ。

実はそのコメントの後に、このような内容が続いていました。

「DNA鑑定をすべきか何度も考えました。でもそれをすることが果たして子供のためになるのかと考えると、今はすべきではないという結論にいたりました。」

「今はすべきではない」。

言い換えれば、この子が死んだら、DNA鑑定によって倉辺誠二を起訴するかもしれないということ。

それを倉辺誠二への大きな復讐とし、サオリは緻密な復讐計画を立てたのです。

それが大事にしていた妹の娘、そして母親代わりに育てた子・春木名美来の命を奪うことになったとしても。

サオリが立てた復讐計画は、具体的にまとめると以下のようになります。

  • 春木名美来を殺害し、死体を遺棄する。
  • 春木名美来の捜索依頼のための掲示板を作成する。
    (本当の目的は倉辺誠二をおびき寄せることであり、狙い通りこれに成功。)
  • 掲示板に集まったメンバーに「犯人から遺体の場所を知らされた」「一緒に遺体を掘り返してほしい」と自作自演の嘘で懇願する。
    (この時に掲示板にはサオリの狙い通り倉辺誠二が現れており、遺体の掘り起こしに参加の意思を示す。)
  • 遺体の場所をメンバーに伝える前に倉辺誠二だけに伝え、先に遺体を掘り起こさせる。
  • 他のメンバーに遺体掘り起こしの中止を伝え、春木名美来の顔をプリントした紙を窓から貼り出させる。
  • 貼り紙の春木名美来の顔を見た倉辺誠二を事故死させる。

倉辺誠二は春木名美来の死亡を知り、DNA鑑定されることを恐れて春木名美来の遺骨を掘り起こそうとしたんですね。

サオリの策略通りですし、その行動を踏まえてサオリは計画を立てていますから、その計画にまんまとはまった倉辺誠二は春木名美来の遺骨を掘り起こしたのち、事故死してしまいます。

倉辺誠二が春木名美来を殺害したと警察に誤認させるところまで、サオリの計画通りだったというわけですね。

人生を賭けた大きな復讐というだけあって、かなり周到な計画です。

 

雨穴あの日彼らは何をした結末ネタバレ:「犯人は闇に葬りました」の意味を解説!

物語の最後の部分で、「春木名美来さんを殺した犯人は我々の手で闇に葬りました」という一文が登場します。

これについて考察していきますね。

まずこの文章は、春木名美来の行方探しの掲示板の最後に投稿された声明で、サオリが倉辺誠二殺しに加担させるべく募集した6名の名前が、一文のあとに連名で書かれています。

ここで注目すべきポイントは、この連名の名前と、「春木名美来さんを殺した犯人」というワード。

「我々の手で」の「我々」とはすなわち、連名で記されているメンバーのことでしょう。

この2つのポイントについてひとつずつ掘り下げていきますね。

 

「犯人は闇に葬りました」の考察①投稿に記された連名について

まずひとつめのポイントとして、投稿に記された連名について。

この名前の面々は説明するまでもなく、遺体の掘り起こし、つまりは倉辺誠二の遠隔殺人が行われた日に参加していたメンバーの名前です。

しかし、倉辺誠二が事故死した日にいたメンバーは、7人いたはず。

6人分しか連名がないので、1人の名前がないのです。

その1人はズバリ、猿張直希(サオリ)。

つまり、サオリの名前だけが抜けていることになります。

 

「犯人は闇に葬りました」の考察②春木名美来さんを殺した犯人について

そして2つ目の、「春木名美来さんを殺した犯人」というワード。

ここから考察するとなると、1つしかありませんよね。

そう、あの日に参加したメンバーは春木名美来を殺害した真犯人がサオリであることに気付き、その真犯人を何らかの形で闇に葬ったということになります。

はじめからサオリが春木名美来を殺害したことを知っていたのか、それとも遺体の掘り起こしに加担する際にサオリからさまざまな不可解な指示をされて勘づいたのか。

どちらかは分かりません。

また、誰が気づいたのかも分かりませんが、メンバーは間違いなくサオリが春木名美来を殺害したことを確信してサオリを「闇に葬った」のだと考えられます。

そして、サオリは行方が分からないままこの物語は完結しています…。

 

まとめ

今回の記事では、雨穴あの日彼らは何をしたの結末のネタバレや感想について書いてきました!

さらに、内容を深掘りし、サオリの動機や、「犯人は闇に葬りました」の意味の考察についても行ってみました。

「変な家」や「変な絵」で大ヒットを収めた雨穴さんの最新作、「あの日彼らは何をした」。

さすがホラーミステリー作品を数多くリリースしているだけあって、今回の作品も緻密に組み込まれているものでしたね。

特にサオリの犯行動機や自作自演を含む復讐計画は予想できないものでしたよね。

個人的には倉辺誠二が双子の兄である倉辺誠一の身代わりをしていた可能性があるというくだりで、人間の汚さというか、エゴを感じてしまいましたね…。

  • 雨穴あの日彼らは何をしたの結末のネタバレは?
    →春木名美来を殺害した真犯人やサオリと春木名美来、倉辺誠二の関係が明らかに!倉辺誠二が殺害したと思われていたが、実際には美来の母親代わりであるサオリが殺害していた。
  • 雨穴あの日彼らは何をしたの結末の感想は?
    →全ての問題や疑惑に対する答えが一筋縄ではなく緻密に編み込まれた事実が張り巡らされていて、終始驚きの連続!読めば読むほど予想を裏切られる!
  • サオリの動機や、「犯人は闇に葬りました」の意味の考察は?
    →あの日集められたメンバーはサオリが春木名美来を殺害したことを確信してサオリを「闇に葬った」のではないかと考察!

複雑に仕組まれたストーリー展開であるにも関わらず、読者の想像に委ねられる部分もある作品でしたね。

ネット上では「この後をひく感じがいい意味でなんとも言えない」などとホラーミステリーファンから好評の声が続出しています。

雨穴の公式YouTubeにもアップされていますし、Webメディアサイト「オモコロ」さんで全編読むことができるので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね!

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