壮絶できらびやかな後宮物語・『后宮のオメガ』
美しい少年ハーリドと、美しいオメガの王子・イリヤは一体どのような結末を迎えるのか、気になる方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は后宮のオメガの上・下巻のネタバレと、最終回でどのような結末を迎えるのかを徹底解説していきます!
上下巻をまとめて一気にネタバレ解説していきますので、ぜひ最終回までの解説をお楽しみくださいね♪
Contents
后宮のオメガのネタバレ上・下巻!
ここからは早速后宮のオメガの上・下巻のネタバレをご紹介していきます!
后宮のオメガの上巻ネタバレ
男女とは別に、3つの性別が存在する世界。
あらゆる能力に優れ、支配階級であるα(アルファ)と、平凡な特性であり多く存在しているβ(ベータ)。
そして、最も数が少なく希少で、めったに生まれないΩ(オメガ)。
雪深い国の王家末席に生まれた主人公のオメガ・イリヤは、この世に生を受けたその瞬間から、政略のために「責務を全うする事」が決まっていました。
到着したのは生まれ故郷とは対照的な青い海に資源豊かな中東の様な美しい国で、数えきれないほどの侍女たちに囲まれたイリヤは、侍女長のスゥヤに歓迎されています。
城内を案内され、どこを切り取っても豪華絢爛なたたずまいの内装に、思わず皮肉がこぼれるイリヤが自身を卑下するような物言いをしても、スゥヤは顔色を変えません。
この国、ハヌ国ではオメガは神の御遣いと言われており、容貌の美しいイリヤに仕えられることを笑顔で語るスゥヤからは、嘘をついているようには見えません。
結婚前夜、イリヤは侍女たちに自身が嫁ぐことになるハーリド王についての情報を聞き出しますが、王は「太陽のようなお方」であると告げられました。
しかし、ハーリドがいくらいい人であろうとも、この身はオメガでままならず、生まれたときから、これから先もずっと思うような人生はかなわないことに落胆します。
その夜、イリヤは植物の生い茂る宮殿内で、見たことのない子供と不思議な出会いをすることになります。
背は低く、この国特有の美しく焼けた肌に、夜を切り取ったような黒髪。
「ここは王と妃のみが入ることを許された場所」そういって、イリヤは謎の少年を追い返そうとしますが、その少年は近づいてきてイリヤの手を優しくとりました。
少年はイリヤのことを知っているようですが、すべてを明かさず周りの侍女たちのうわさややっかみを聞き流しながら、イリヤとはその場でわかれることに…。
翌日、イリヤは結婚式の準備に向けその身を磨き上げられ、美しい装飾に飾り立てられていきます。
何処へ行こうと自身の役目は変わらない…、そう思って扉を開くと、そこにいたのは昨晩あったあの少年だったのです。
年端も行かないうちから王座に就かされ、年上のオメガを娶らされた、哀れな王として、イリヤの目には目の前の小さな王に心の内で憐れむ感情を向けていました。
翌日、イリヤの部屋に現れたハーリドは、先日の夜の様な話し方ではないイリヤに、「しらじらしい」と一言。
初めて会った時の様な崩した話し方で、と告げてきた余裕そうなハーリドに腹が立ったのか、イリヤは「首飾りを取り、うなじに陛下の物だという印をつけてくださるのかと」と顔を近づけ迫ります!
ハーリドが赤面し調子が崩れたことにご満悦なイリヤは、「誰がお前の様な青臭い子供に」と嘲笑しながらいつもの話し方に戻りました。
場所を変えチェスを指す二人は王の政について話を聞きつつ、しれっとチェックメイトを告げるイリヤ。
もう一度とせがむハーリドをめんどくさそうにあしらうイリヤでしたが、ハーリドは毎日のようにイリヤの元へと通ってくるのです。
時が経てばこちらへの興味も薄れるだろう…、とイリヤはスゥヤに渡された薬を口に含むのでした。
また別の日、イリヤに手渡されたのは一匹のトラで、名はタルジュといい、トラはそばに置くと加護がある縁起ものの生き物で、退屈そうなイリヤにハーリドがプレゼントしたのでした。
イリヤの国・ロメリダールでは技術者が多い国で、機械製作などに精通する者が多い国だったため、ハーリドは「技術者になろうと思わなかったのか?」と純粋な質問を投げかけます。
しかし、話をまともに聞いていないようなイリヤの態度に、ハーリドはむくれます。
「見下したことはないし、つまらないと思ったこともない」と素直に言葉を返すと、ハーリドは代わりに時計を作ってくれとイリヤにお願いをしたのでした!
2人はこの約束をきっかけに距離が近づいていきますが、とある日、薬でオメガの発情期を抑えていたはずが、突如ハーリドに対しての発情が抑えられなくなったイリヤ。
心配するハーリドを押しのけてしまい、完成した時計もハーリドに手渡せないまま、せっかく近づいた二人の距離はここからぎくしゃくしてしまうことに…。
関係がぎこちないまま、翌日に第一王子のザインから祝賀の挨拶のため謁見で初の対面。
謁見終了後、イリヤはオメガに対してのいわゆる「偏見」をザインから浴びせられることになります。
言葉はきれいに取り繕っていますが、周りの侍女たちはいい顔をしていません。
ザインの襲撃をしれっと交わしたイリヤはその晩、突然窓から現れたハーリドとお互いの腹の内を明かしたおかげで、関係が急接近!
「お前以外の后など、俺に入らない」と、まっすぐな目で伝えてくるハーリドにイリヤは小さな王の額にキスを落としました。
スゥヤも思わず笑顔になるくらいに、2人の関係が良好なものになっています!
1か月ほど戻らないと告げたハーリドをかいがいしく待つイリヤの元に、急いでやってくる兄王・ザイン。
彼の口からは、なんと『ハーリドは死んだ』と衝撃的な言葉が出てきて…!?
后宮のオメガの下巻ネタバレ
夜の様にくらいマントを羽織った、黒髪の青年。
イリヤはひとめ見ただけで、その青年がハーリドであることに気づき、彼の名前を呼び駆け寄ります。
他の兵士が集まってくるかもしれない危険な状態のため、ハーリドはイリヤを抱きかかえ別の場所へ移動しました。
昔と全く違う、別人のようになってしまったハーリドを見ても、オメガの体がこの長身のたくましい体の青年がハーリドであることを訴えています!
避難した人々の元へ逃げ込んだイリヤの元に、ようやくの再開を果たしたスゥヤが駆け寄りました。
スゥヤはそばにいた青年に対して素性を明かそうと話しかけますが、そばにいた大きなトラが『タルジュ』であることを知っている様子を見たスゥヤはハッとします。
そして、目の前の屈強な青年がハーリドであることに気づいたスゥヤは「ハーリド陛下…!」と深々とこうべを垂れました。
ハーリドも、スゥヤに対してイリヤによく仕えてくれたことをねぎらう姿勢を見せています。
しかし、せっかくの再開を果たしたにもかかわらず、ハーリドは現れた小隊の男たちとまだやらないといけないことがあるようで、この場を後にしたのでした…。
ハーリドが生きていたことをしみじみとかみしめているイリヤ。
翌日、ハーリドが実は反乱軍を率いていたことが判明!
どうやって生き延びてきたのかを説明するハーリドは、多くの犠牲が出てしまったことや、動けるようになるのに数年も費やしてしまったことを打ち明けます。
瀕死の重傷の中、小さな村で助けてもらったようですが、何かに気づいていたような村人たちは聡明で、詮索をしてこなかったためそこで身を隠し力を蓄えていたのでした。
その後はその村でひたすらに鍛錬をかさねていたハーリドは、いつか国へ戻るための力を蓄えるために、身を潜めて暮らしていたことを語っていき…?
后宮のオメガの感想と見どころは?
続いて、后宮のオメガの感想と見どころを解説していきます!
后宮のオメガの感想
多くの障壁や、自国にてかなりの迫害を受けてきたことなど、オメガが生きていくには苦しい国で、運命の出会いを果たすことができたイリヤ…。
イリヤとハーリドがひかれあっていく様子は見ていてとてもキュンキュンしますよね♪
特に、ハーリドとイリヤがようやくの長い時を経て再開するところは涙腺に来ました。
感情移入してしまって、思わず涙が出た…、というファンの声が多いのも納得です!
上下巻ですでに完結している作品のため、最終回の結末まで一気に読み切れるのも最高な点の一つですよね!
さすが、25年度のBL大賞を受賞しただけある作品…、と強く思いました。
后宮のオメガの見どころ①圧倒的画力で描かれる登場人物たち
后宮のオメガの見どころ1つ目はやはり、『圧倒的画力で描かれる登場人物たち』ですね!
微細なタッチで描かれるキャラクターたちは、みんなが個性豊かで感情移入もしやすいです。
見ていて飽きない圧倒的な画力や、イリヤやハーリドの表情が2人の距離に応じていいものに変わっていくところはニヤニヤポイントですね♪
漫画にはとにかく「画力」を求めているBL好きな方には、この后宮のオメガは外せない作品と言えるでしょう!
后宮のオメガの見どころ②壮大な世界観に引き込まれる
後宮というと、ドロドロとした女同士の策略や大国の陰謀を想像すると思いますが、この作品にもしっかりとした世界観が詰まっています。
王として育てられたハーリドの孤独感、迫害され続けるオメガの苦しい立場、陰謀渦巻く兄弟の王たちの駆け引き…。
見どころ、と言われると正直、どこもかなり繊細に描かれ過ぎている為、読む手が止まらなくなることは必須!
自身の心だけは誰にも渡さない…、ともがいていたイリヤの凍った心を、ハーリドがどうやって溶かしていくのか…。
2人の距離感が遠ざかったり離れたりが、本当にもどかしくなります!
壮絶な世界観にどっぷりつかりたい人は、ぜひ最後まで読んでもらいたいです♪
后宮のオメガ最終回の結末でイリヤとハーリドは番になる!
最後に、イリヤとハーリドがどのような結末を迎えるのかをネタバレ解説していきます。
后宮のオメガ最終回の結末で2人はついに番になる
最終話となった12話にて、ついに!
2人は結ばれ番になることになりました!
合わなかった数年の間に、驚くほど鍛え上げられた体と対照的に、煽情的で美しい体のイリヤ。
12話では待望のラブシーンがふんだんに盛り込まれており、獣の様にせまるハーリドに思わずドキドキすること間違いなし!
2人の番になるシーンをぜひ見たいと思う方は、后宮のオメガをぜひ購入してみてくださいね♪
后宮のオメガ最終回の結末でハーリドは王に即位する!
兄王ザインとの決着をつけたハーリドは、なんと最終回の結末にて王に即位することが決まったのです!
後宮にイリヤが入り、2人の間にはいよいよ障壁がなくなることに。
壮大な物語がついに幕を閉じ、2人はハッピーエンドを迎えることになりますが、壮絶な過去や確執を乗り越えて堂々と王に即位したハーリドの姿は神々しいものを感じました。
ザインが王位に就いた時、いったいどうなってしまうのかとハラハラしましたが、ハーリドが無事に戻り王なったため、この国はもう安泰ですよね。
后宮のオメガ最終回の結末でイリヤとハーリドの間に子供が生まれている!
いよいよ番になったイリヤとハーリドの間に、子供がいるのかどうかが気になる方も多いはず!
実は、イリヤとハーリドの間には、なんと子供がいることが判明しているのです!
「俺に何人子供を産ませる気だ?」とイリヤが言っていたこともあり、2人が国の未来のために新たな命の誕生のために育んでいる様子には、思わず笑みが出ますね。
遠い未来には、たくさんの子宝に恵まれて目まぐるしい毎日に追われている2人の様子があるのかと、思わず想像してしまいます。
まとめ
后宮のオメガの上下巻のネタバレを全話、そして最終回でイリヤとハーリドがどのような結末を迎えるのかをお送りいたしました!
2人の愛がはぐくまれる間に、壮絶なストーリー展開があるこの后宮のオメガですが、最終回では幸せな結末を迎えることができるのでした。
最後の最後で2人がようやく番になるところまでしっかり見れますので、ネタバレ記事だけではなく、漫画本編も見ていただきたいところです!
后宮のオメガはすでに完結していて、上下巻の2巻構成で一気読みできますので、壮大な後宮ストーリーがじっくり読みたいという人には絶対おすすめですよ!